広島県広島市西区の今井歯科医院では一般歯科の他に小児歯科・歯周病予防・インプラントなどの治療も積極的に行っております。
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床矯正について

床矯正とは

「曲がって永久歯が生えてきた!」
「アゴが小さくて歯が入りそうにない。」
「受け口で前歯が逆になっている?」

女の子

たいてい一番最初に歯並びの異常に気付くのはお母さんです。

虫歯の治療は小さいうちに発見して治せば、簡単に治せますし、子供たちの負担も少ないです。しかし、大きくなって神経まで進んでしまうと、治療は回数もかかり、子供たちの負担も大きくなります。

実は歯並びも同じなのです。歯並びの異常に早く気付き、早く治療をすれば意外と簡単に治せるのです。逆にそれを放置するとますます悪くなり、治すのに手間がかかるようになります。

今井歯科医院では歯並びも予防的に治すことが最もよいと考えています。

床矯正について

矯正治療においても、歯科治療の4目的が重要です。矯正治療をして、口腔衛生管理のしやすい形態にして、組織抵抗の増強をはかり、好ましい力関係をつくり、自然な外観を創造してゆくことが目的になります。

子供たち

床矯正とはどんな矯正でしょうか?

歯科でいう床(しょう)とは入れ歯のことです。特に歯ぐき(口腔粘膜)に接する部分をいうこともあります。床を使った矯正装置を床矯正装置、床装置といい、床を使う矯正を床矯正といいます。ねじを床につけた床装置を口の中に入れ、少しずつねじを回していくと歯が移動して、歯並びを整えていきます。床装置により矯正をしながら、舌などの悪習慣を正し、舌や顎の機能を是正することもあります。

床装置は基本的に入れ歯と同じものですから装置を取り外しができるという利点があり学校や仕事などの患者さんの都合で外すことも可能です。(但し外しすぎはいけません)

歯列不正の相談で最も多いのは、いわゆる「乱ぐい歯」や「八重歯」と呼ばれる「叢生・そうせい」(むらがってはえていること)です。
叢生は歯と顎の大きさの不調和によって起こります。つまり、歯列に並ぶだけのスペースがないために歯と歯が重なり合って生えてしまうわけです。

これを解決するために現在、一般的な「矯正歯科」では、抜歯をしてスペースを確保しています。必要なスペースと抜歯によって得られるスペースが完全に一致するならこれが一番簡単な方法です。しかし、1本の歯を抜くだけでなく、バランスをとるために、上下左右合計4本の歯を抜き、その後、ワイヤーをかけて歯を寄せ、スペースがあきすぎた分を縮小して調整する治療法がしばしば行われています。ただでさえ成長が悪い=劣成長の顎に歯が並ばないからといって、積極的に抜歯をするのは自分の子供にはできません。もう成長が全然期待できない場合には抜歯もやむおえないことがあるかも知れません。

床矯正治療では、前歯のスペースが不足していれば、歯を動かすことにより劣成長の顎の成長を促進させ歯の生えるスペースをを確保します。犬歯が八重歯になった場合は床装置で臼歯を後方に移動して犬歯のスペースを確保します。


「受け口」と呼ばれる反対咬合は咬み合わせが正常の反対になっています。即ち上の歯が下の歯より内側にきているので上の前歯を床装置で前方に移動します。

床矯正装置は床を固定源として歯を側方に又、前後方向に移動して歯が歯列に入るスペースを確保する治療方法です。

人間の肉体はもちろん外見も重要ですがまずは機能が重要です。口腔でも見た目の歯並びも重要ですが、ものを食べたり、人と会話したりする機能が劣っていてはいけません。
その機能のためには、口腔内に舌や顎を自由に動かせるだけの空間が必要ですが、抜歯による歯列矯正では、歯並びは整っても口腔内を狭めてしまう結果になってします。又、舌の動きが制限されたり、舌の位置が悪くなったりなど、全身の生体バランスに影響が出ます。

さらに、抜歯後の調整がうまくいかずに、歯と歯のすき間ができてしまったり、咀嚼障害や顎関節症を訴える患者さんもいます。

床矯正治療の一番の特徴は、抜歯などの不可逆的な施術をせずに、歯の重なりを解消するのに必要なだけのスペースを確保するという点にあります。装置は自分で着脱でき、1日12~14時間の装着で効果があるので、昼間、学校や職場にいるときははずして、家にいる間だけ装着するといったこともできますし、費用も、早期であれば、十数万円程度ですみます。

ただ、自分で着脱できるというメリットはこの治療の弱点でもあります。患者さん本人が自分の歯を治そうという強い意志をもって、毎日、きちんと装置を装着しないと治療効果が出てきません。又、床矯正治療の重要なポイントは、歯を使うこと、つまり噛むことです。装置を装着することが床矯正のメカニカル(機械的)な治療であるとすれば、咀嚼訓練はバイオロジカル(生物学的)なもう一つの重要な治療です。

その意味でも、患者さんは食事の際に装置をはずしてしっかり噛んで食べることが必要です。しっかり噛むことにより、歯と歯の関連性がつき調和がとれてきます。極端な例では、上顎の歯だけを矯正しているのに、下顎の歯並びも整うといった場合もあります。それがバイロジカル(生物学的)な反応です。人体は単なる機械ではありませんから、不調和な分部をほんの少し手助けして正してあげれば、バランスをとろうとして自然治癒力が働いてくれるはずです。

初期的治療とは基本的になおる条件を整えるもので、医者はなおしません。患者自身がなおすものです。特に床矯正はそいういう面が強いと言えます。

子どもの成長過程と治療開始時期について考えてみましょう。

子どもの成長過程と治療開始時期

発育過程を見てみると、六歳までは赤ちゃんから子どもへの成長期です。この時期に前歯が乳歯から永久歯へと生えかわり、顎の骨の80%が完成します。六歳から十歳までは子どもとしての成熟期です。そして十歳以降に犬歯が生え始め、女の子は十四歳、男の子は十七歳までが子供としての完成期で、それ以降は大人です。

ただし、これはあくまで歯牙の発育過程から見た区分です。乳歯が生えそろうのは大体三歳です。保護者は子どもが食べる様子を見ますね。見て叢生や反対咬合、つまり歯ならびになんらかの不調和があるときはわかると思います。四歳以上であれば歯科治療は可能です。半数以上のお子さんができます。ですからもし、不調和があれば、六歳頃までに顎の骨の発達を助けてあげるような治療を行うとか、少なくとも十歳までには歯列を整え、正しく噛む機能を身につけさせてやる必要があるわけです。

前歯がきちんと整えば、その後に生える犬歯や臼歯もそれにならって生えてくるので不調和が起こりにくくなります。逆に、前歯の不調和をそのまま放置すると、顎を拡げるだけでは歯列が整わなくなり、ワイヤーを使用するなど、後の治療が複雑で、しかも時間がかかるものになってしまいます。当然費用も高くなります。

子どもの矯正は、顎の骨が完成する前に始めた方がよいのです。世の中には、遺伝で歯並びが悪くなると思っている人もいるでしょう。確かに骨格は似るのですが、正しい時期に適切な力をちょっと加えるだけで、発育成長により顎の骨は変わってくるのも事実です。床装置だけでなく、噛むという行為は、顎や顔の筋肉の発達刺激になります。

特に前歯を使うと口のまわりにある口輪筋を活性化させ、引き締まった口元をつくります。もちろん顔全体の筋肉は連動していますから、歯並びを整え歯が正しく機能するようになれば、表情が豊かになり、まるで別人のようにいきいきとした顔貌が生まれます。

床矯正治療は大人でも可能ですので歯並びや噛み合わせに不調和を感じておられる方はご相談してください。

今井歯科医院 TEL:082-278-7733

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