院長挨拶と診療の4つのテーマ
当院は、1988年(昭和63年)広島市西区草津南1丁目の国道2号線宮島街道に面したみかみビル2階にて、1階の内科(現在高見内科)、南町薬局に続いて開院して以来、平成28年2月をもって28年間、地域歯科医療を提供してきました。
歯科医療の究極の目標は、言うまでもなくお口の健康と、お口からの全身の健康です。当院もその大目標に向かって診療活動をしていますが、具体的にどういうテーマ(主観)をもって活動しているかというと、
まず当院の
第1番目のテーマは「愛をもって接する」ということです。
昔から、医療者に対して、目の前の患者さんを診療するのにその患者さんを自分の家族と思ってわけへだてなく接するようにと言われていますが、医療にたずさわる者として、座右の銘としているところです。
聖パウロの言葉に「心に愛がなければ、どんな言葉も相手に響かない」という有名な一節があります。特に医療現場においては、深く広い愛情を行動で現すことが必要だと思います。
第2番目のテーマは「安全性を追求する」ことです。
医療においては、人間が人間の肉体、精神に介入するので介入の状態によって大なり小なりリスク(危険性)を生じます。このリスクは小さくしなければなりませんし、リスクを大きく上回るプラスのことがなくてはなりません。
たとえばレントゲン撮影も御存知のようにリスクが存在します。しかし、診断にも治療経過を見るのにもレントゲンはなくてはならないものです。ですから、レントゲン撮影装置はX線被爆量が従来型の十分の一ですむデジタル型が当然よろしいでしょう。
当院では平成15年にデジタル型を導入しています。もし自分が診療を受けるとすれば、安全な方法、安全な歯科材料で、消毒、滅菌が必要十分に行き届いた器具で、リスクを小さくしてやってもらいたいと思います。
第3番目のテーマは「安心して治療を受けてもらうようにする」ことです。
愛情と安全性とがあって始めて安心できるものだと思いますそれを表現する意志と道具が必要です。当院では、口腔内カメラ写真装置ペンスコープと、デジタルX線モニター、位相差顕微鏡映像モニターが見ることができる患者相談室(カウンセリングルーム)を用意しています。インフォームドコンセント=納得できる説明には落ち着いて話すことができる空間が必要です。
落ち着いて話すには、患者さんが寝た状態で、歯科医が患者さんの頭の上の方から話すのではなく、相方が座って視線が同じ高さであることが重要です。
第4番目のテーマは、「歯科治療の4目的に合致した治療をする」ことです。
歯科治療の4目的とは、ダリル・ビーチ先生が提唱されたもので、次のとおりです。
- 口腔衛生の確率と維持
衛生とは好ましくない組織反応を起こす要素が存在しない状態である。(お口の中がいつもきれいで、ばい菌などがいない状態のこと) - 組織抵抗の増殖又は維持
(お口の中の抵抗力を高めて、ばい菌と戦う力を高めること) - 口腔内の好ましい力関係の確率と維持
好ましい力とは。歯槽に対して全て垂直方向に帰する様な力である。(咬みあわせの力が、あごの骨に対してまっすぐかかるような状態を作り保つこと) - 日常他の人に見える範囲の自然な外観の創造又は維持
(みた目が自然な歯並びを作り保つこと)
痛みなどの急性症状に対し、応急処置をするのも以上4目的のうち1.2.3を適宜合わせて解決しているものです。
以上「愛」「安全」「安心」「4目的」が今井歯科医院のテーマです。